2011年4月26日火曜日

ヤハズエンドウ (カラスノエンドウ)

[2011/04/25 千葉県印西市]
野原や水田の横など、いたるところに見られます

[2011/04/25 千葉県印西市]
花の部分をアップして観察しました

ツルがあって、花の形がマメ科の花に似ているので、インターネット検索で「野の花 4月 マメ科」と入れ、画像検索すると一発で見つかりました。


【分類 / 学名】

科: マメ科 Fabaceae
属: ソラマメ属 Vicia
種: オオヤハズエンドウ Vicia sativa
亜種: ヤハズエンドウ Vicia sativa subsp. nigra / Vicia angustifolia
英名:  Narrow-leaved Vetch ( Vicia sativa の俗名のGarden vetch も使われる)
仏名: Vesce à feuilles étriotes / Vesce noire
(Vicia sativaはvesce cultivée / vesce commune / poisette / bisse / barbotte)
原産地: オリエントから地中海地方


【観察】

この季節、道端、野原、あぜ道などいたるところに見られます。春の基本の風物詩的な野の花としてこれは名前を覚えなければと、検索したら、簡単に名前が見つかりました。


【話題】

○ 古代は作物、今は雑草:「原産地はオリエントから地中海にかけての地方であり、この地方での古代の麦作農耕の開始期にはエンドウなどと同様に栽培されて作物として利用された証拠が考古学的資料によって得られている」(ウィキペディアより)。他の栽培植物の方が栽培効率が良かったために見捨てられたということなのでしょうか。恩知らずの人間に対して、雑草になり下がっても、その存在感を誇示しているのでしょうか。

○ 麦とともに日本に伝来した有史前帰化植物:このような記述が多く見られるのですが、ぜひその根拠を知りたいものです。

○ オオヤハズエンドウはフランス語の俗名で vesce cultivée (栽培されるソラマメ属)。牧草として栽培されているようです。

○ 似通った植物に以下のものがあるとのこと
オオヤハズエンドウ(花がもっと大きい)
スズメノエンドウ(花が最も小さい。花は淡色)
カズマグサ(花がやや小さい。二つの花がペアでつく)

○ 北米にも帰化植物として広く分布しているようすです。

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