2011年4月2日土曜日

コブシ


撮影:2011/04/02
千葉県北総花の丘公園

撮影:2011/04/02
場所:千葉県北総花の丘公園

撮影:2011/04/02
場所:千葉県北総花の丘公園

分類/学名
科:モクレン科 Magnoliaceae
属:モクレン属 Magnolia
種:コブシ .Magnolia kobus
英名:Kobushi magnolia
仏名: Magnolia de Kobé
原産地:日本

コブシは日本原産のモクレン属。中国原産のモクレン(シモクレン)やハクモクレンよりも一足早く咲き始める。花は小ぶり。上を向かずに横を向く。開くと花弁がばらばらになる。花が盛りを過ぎたころに葉が出始める。個人的な観察はこんなところです。

実の形が赤ん坊の握りこぶしに似ていることからついた名前だそうで、これを知っているとコブシの名前をうっかり度忘れしても、すぐに思い出すことができます。

大きく育ったコブシの木が、球形に近い形に枝を広げ、その枝々に余すところなく花をつけたものは見事の一言に尽きます。それで、勝手につけたニックネームが、「プラネタリウムの木」。

まだ、他の木が裸同然の早春の雑木林の中に一本だけコブシが花を咲かせているのを見ると、コブシは確かに春を告げる樹花だと実感します。

フランス語の俗名がMagnolia de Kobé とは傑作ですね。Kobus の音が明治時代からフランス人のあこがれの港だった神戸に似ているからといって、堂々とこの名前をつけるとは、実にフランス的といえそうですね。

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今日の英仏語
"L'un des rares magnolias à apprécier le calcaire. Il porte une profusion de petites fleurs blanc pur en début de printemps avant l'apparition des petites feuilles vert sombre, légèrement aromatiques. Exposition au soleil ou à mi-ombre. Sol ordinaire, même calcaire, frais. Rustique, au moins jusqu'à -20°C. Feuillage caduc. Port etale. Intérêt printanier." (以下のサイトから引用)
参考サイト:http://www.jardindupicvert.com/4daction/w_partner/magnolia_kobe_kobus.1129

上記の説明で興味を引くのは、calcaire(石灰岩)の土壌でも育つという個所です。フランスは石灰岩土壌が多いですから、これは彼らにとって重要なポイントなのでしょうね。

石灰岩
英語:limestone
仏語:calcaire

落葉樹
英語:deciduous tree
仏語:arbre à feuilles caduques
*いざとなれば、「秋に葉を失う木」と辞書的に伝えることもできるが、植物愛好家としてはこのdeciduous, caduc という形容詞は、いつでも口から飛び出すようにしておきたい。

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