2011年4月16日土曜日

ヒメオドリコソウ

[2011/04/08 印西市の里山にて]
[2011/04/08 印西市の里山にて]

[2011/04/08 印西市の里山にて]

【分類 / 学名】

科: シソ科 Lamiaceae
属: オドリコソウ属 Lamium
種: ヒメオドリコソウ Lamium purpureum L.
英名: Red Deadnettle / Purple Deadnettle
仏名:  lamier pourpre
原産地: ヨーロッパ(北アメリカ・東アジアにも帰化) 


【観察】
印西市では田んぼのあぜ道、野原などに一般的に見られます。実は、今年春に、初めてホトケノザを識別できるようになりました。すると、野原などにホトケノザにちょっと似た(特に背丈や生えている環境)草花がたくさん咲いていることに気づきました。あるとき、名前を知りたくなったので、インターネットの Google 検索サイトで「ホトケノザに似た」と入れて、画像検索をしてみたところ、一発で、たくさんのヒメオドリコソウの写真が現れ、簡単に名前を知ることができました。


【話題】
○ ヨーロッパ原産の帰化植物: ヨーロッパには日本を含む東アジアから持ち込まれて、栽培され、品種改良された植物がとても多くあります。「知ってますか?ツバキやアジサイは日本原産なのですよ。」のような話を多くするのですが、雑草扱いの植物とは言え、ヨーロッパからの帰化植物が日本で見られることは、ヨーロッパ人にとって、なんとなく、うれしい気分になるのではないかと想像します。明治の中ごろ(正確には明治26年に)東京の駒場で確認されたのが初めてとのことです。

○ シソ科の植物: そうすると、日本の食材のシソを説明するとき、「シソはヒメオドリコソウと同じ科に属する植物で、日本ではハーブとして使うんですよ」のように説明できそうです。確かに、よく日が当ったオドリコソウは紫色になり、赤シソとイメージが似通ってます。でも、「ゲッ、雑草を食べるの?」などというリアクションも予想されそうですね。欧米にシソ属の植物があれば、食材のシソはもっと説明しやすいでしょうね。いつか調べてみなくては。

○ オドリコソウの命名: 菅笠をかぶって踊っている人のイメージからつけられたそうです。英名のdead(死んだ)+nettle(イラクサ)などに比べて、この植物に対するアングロサクソンと日本人の感性の違いが際立って、興味深いものがあります。

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