2011年4月9日土曜日

アカシデ

[2010/04/08 千葉県北総花の丘公園]
春なのに赤い色の木が

[2011/04/05 千葉県北総花の丘公園]
赤色の原因は枝から垂れ下がる雄花序

[2011/04/08 千葉県北総花の丘公園]
幹は樹皮が滑らかで、暗灰白色、縦筋がある

[2011/04/08 千葉県北総花の丘公園]
枝の色と模様、枝先からでる雌花序これで、アカシデと同定

【分類 / 学名】

科: カバノキ科 Betulaceae
属: クマシデ属 Carpinus
種: アカシデ Carpinus laxiflora
英名: [Japanese] loose-flowered Hornbeam / Oriental hornbeam /Japanese hornbeam / Aka-Shide
仏名:  Charme japonais / Charme du Japon
原産地: 中国、朝鮮、日本


【観察】

この季節、赤い色の雄花序が遠くからでも目立ちます。赤色の雄花序が垂れ下がっているからといって、簡単にアカシデと同定してよいものやら。植物観察の初心者としては迷います。もう少し、証拠を集めてみなくては。

多くの解説にあるように、「雌花は本年枝の先につく」ことと、植物観察の先輩諸氏のサイトに掲載されている雌花の写真をキメ手にして、アカシデと同定しました。

アカシデの雄花序がすべて赤いのかと思ってはいけないようです。北総花の丘公園で「アカシデ」と表示されている木に垂れ下がっている雄花序は黄緑色で、イヌシデのそれと識別できませんでした。出始めは赤くても、まもなくその色が消えるものもあるようです。上記の写真で紹介したアカシデはたぶん、すでに2週間ほど赤いままです。


【話題】

フランス語の場合、「魅力」という意味のcharme と同じつづりの単語なんですね。すると、「日本のクマシデ」=「日本の魅力」になります。英仏語サイトでは「盆栽」の木として紹介されているものが多くありました。盆栽の名前に"Charme du Japon"と書かれて展示されている様子を想像すると、楽しいですね。日本人の私にとっても、春を楽しませてくれる魅力的な木です。

クマシデ属は30~40種があるそうですが、そのほとんどは東アジアに自生し、欧州には2種、北米には1種があるそうです。すると、欧米の植物好きにはHornbeam, Charme でピンとくると思います。
参考サイト:http://en.wikipedia.org/wiki/Hornbeam
       http://fr.wikipedia.org/wiki/Charme

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【今日の英仏語】

シデ(クマシデ属の木の総称)
英語:Hornbeam
仏語:Charme

互生の(葉の付き方「=葉序」を示す用語)
英語:alternate
仏語:alterne

尾状花序(びじょうかじょ: 毛虫?が垂れ下がっているような形の花序)
英語:catkin / ament
仏語:chaton

雄花
英語:male flowers
仏語:fleurs mâles

雌花
英語:female flowers
仏語:fleurs femelles

雌雄[異花]同株の(一本の木に雄花、雌花があるが、別々に離れている)
英語:monoecious
仏語:monoïque

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