2011年5月3日火曜日

ベニバナトチノキ

[2011/05/01 千葉県北総花の丘公園]
すっくと立ち上がったピンク色の花序が目立つ

[2011/05/01 千葉県北総花の丘公園]
葉は掌状複葉で五葉に分かれていました
まだ若葉のせいかシナシナで張りがありません
 【分類 / 学名】

科: トチノキ科 Sapindaceae
属: トチノキ属 Aesculus
種: ベニバナトチノキ Aesculus X carnea
英名: Red Horse Chestnut 
仏名: Marronnier à fleurs rouge
原産地: ヨーロッパで開発された栽培品種


【観察】
<独特な葉の形>葉の形状は掌状複葉(しょうじょうふくよう)と呼ばれます。本来は一枚の葉だったものが、5~7枚の小葉に分かれ、手のひらのような形で並びます。中央の一枚が一番長く、その両脇の小葉はより短く、一番外側の小葉は最も短く、小葉同士の長短の差が極端です。

<ホオの葉との違い> トチノキの葉もホオノキの葉もとても大きく、最長40cm 以上になるものもあるそうです。ホオの葉は一枚いちまい独立しているのですが、枝先に集中して互生するため、輪生状に見え、トチノキの葉の掌状複葉と似通った形態になります。でも、よく観察すると、ホオノキの葉はトチノキの葉のような極端な長短がありません。更には、トチノキの葉の縁にはギザギザがありますが、ホオの葉の縁にはギザギザはありません。

<花序の形>トチノキの花序は白色で、ベニバナトチノキの花序は紅色です。どちらも上に向かってスックと立ち上がっていて、その形は神楽で巫女が使う「神楽鈴(かぐらすず)」を連想させます。多くの人が同様な連想をするようで、インターネットで検索すると、神楽鈴に見立てた表現が数多く見られます。

<若葉は柔らかく垂れさがる>花序が立ち上がる頃の葉はとても柔らかくて垂れ下がった感じです。写真を撮るために手のひらにのせないと一度に5枚の葉すべてを見ることができませんでした。




【話題】

<街路樹>日本では大正時代から街路樹として各地で使われているそうです。

<接木で増やす>交配種のため実ができにくく、接木で増やすそうです。

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