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2011年4月22日金曜日

ジュウニヒトエ

[2011/04/22 千葉県印西市の雑木林にて]
危うく踏み潰すところでした

[2011/04/22 千葉県印西市の雑木林にて]
少し離れたところにもうひと群れありました

【分類 / 学名】

科: シソ科 Lamiaceae
属: キランソウ属 Ajuga
種: ジュウニヒトエ Ajuga nipponensis Makino
英名:  属としては Bugleweed / Carpet bugle / Groud pine
仏名:  属としては Bugle / Ajuga の両方が使われているようです
原産地: 日本、(朝鮮、中国)?


【観察】

近くの雑木林を散策していたときに見つけました。落ち葉の中から20センチほどの高さで数株が群生していました。遠くから見ると、それほど目立たない花ですが、近づいて観察すると、花弁の形がとてもユニークで美しい花です。花の色は白に近い薄青色でしょうか。花弁の下部だけが3裂して大きくなっている感じで、しもぶくれというか、受け口の花です。

インターネットで検索したのですが、どうしても見つからず、「教えてgoo」に「この花の名前を教えてください」と投稿しました。投稿には縦横各320ピクセル以下に画質を落とさねばならず、こんなピンボケ風の画像では識別は難しいのではないかと危惧していたのですが、5分と経たないうちにさっそく回答がありました。見事に「アジュガ、十二単」との指摘でした。 世の中には本当に花に詳しい方がいらっしゃるものだと感心しました。

【話題】
○ なんと、このジュウニヒトエはいくつかの県では「絶滅危惧種」に指定されているレアな植物なんですね。我が千葉県では「一般保護生物」に指定されていました。今まで、植物好きならだれでも知っているものばかり掲載してきたのですが、今回はちょっと、オタクの領域に入った気分を味わいました。こんなレア種が我が家からすぐの雑木林に当たり前のように生息しているのですから、我ながら素晴らしいところに住んでいるんだなと実感もしました。

○ 属としてのAjuga(キランソウ属)はアジア、ヨーロッパ、アフリカ、オーストラリアなど、世界の熱帯や温帯に50種ほどあるそうです。北米に原生しているとは書かれていないので、アメリカ人は知らない人もいそうです。西欧ではおそらく、特別な植物ではないと思われます。

○ シソ科(lamiaceae)の植物の俗名は、英語 labiate 、仏語 labiée で、どちらもラテン語の labium (pl. labia) からで、シソ科の植物の花の形が唇形をしていることからついた名前。その中で、もっとも下唇が突き出しているのが ajuga 属。

○ 「ミント」もシソ科なので、その例を使えば日本の「シソ」がハーブとして使われるのは当然と説明できそうです。

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【英仏語の勉強】

以下の仏文を材料にしてみます。
参照サイト:http://isaisons.free.fr/ajuga.htm

"L'ajuga est appelée communément bugle, ou ivette ; elle appartient à la famille des labiées. Comme toutes les plantes de cette famille, elle présente des tiges à section carrée, des feuilles opposées et des fleurs tubulaires à la base ; le pétale inférieur, en forme de lèvre, est le plus développé."

「アジュガ(属)は一般に bulge または ivette と呼ばれ、シソ科に属します。シソ科の全ての植物同様にアジュガは茎の断面が四角く、葉は対生で、花は基部が筒状をしており、唇形の花弁の下部は(シソ科のなかで)もっとも発達している。」

一般的に(=俗名では)
英語:commonly
仏語:communément

~科に属す
英語:belong to  the family ~ / bolong to the ~ family
仏語:appartenir à la famille de ~

シソ科(の植物)
英語:labiates
仏語:labiées

茎
英語:stem
仏語:tige

四角い断面の
英語:square (quadrangular) in cross section
仏語:à section carrée

対生の葉
英語:opposite leaves  (注:opposed ではない)
仏語:feuilles opposé

筒状の
英語:tubular
仏語:tubulaire

唇形の
英語:liplike / lip-shaped
仏語:en forme de lèvre

2011年4月13日水曜日

ソメイヨシノ

[2011/04/10  千葉県北総花の丘公園]
日曜日の静かなお花見

[2011/04/10  千葉県北総花の丘公園]
まさに、「♪ 霞か~雲か~」

[2011/04/10  千葉県北総花の丘公園]
賑やかなお花見

[2011/04/10  千葉県北総花の丘公園]
花ばかりで葉がない、それがソメイヨシノ

[2011/04/11  千葉県北総花の丘公園]
ヒヨドリがやってきた

[2011/04/11  千葉県北総花の丘公園]
ダイブしたくなるような花の海
[2011/04/12  千葉県北総花の丘公園]
夜桜の風情もまた格別

[2011/04/11  千葉県北総花の丘公園]
もう桜吹雪、お別れの時
  
【分類 / 学名】

科: バラ科 Rosaceae
亜科: サクラ亜科 
Amygdaloideae
属: サクラ属 Prunus
亜属: サクラ亜属 subg. Cerasus
品種: ソメイヨシノ Prunus × yedoensis Matsumura
英名: Yoshino cherry
仏名:  variété de cerisier du japon "somei yoshino"
原産地: 日本


【話題】
江戸末期~明治初期に江戸の染井村の造園師や植木職人によって育成され、販売されたのが起源とのこと。

ソメイヨシノは種では増えないので、全て人の手で接木、挿し木されて増えたとのこと。いま日本中に膨大な数のソメイヨシノが見られるが、日本人が美しいもの見たさに、その伝播に費やした努力と情熱を想像すると、感嘆してしまいますね。きっと、美しいソメイヨシノを見た人たちが、こんな素晴らしい桜を、うちの村にも植えたい、うちの庭にも咲かせたいと、どんどん広まっていったのでしょうね。日本人の美に対する執念は相当なものだと思います。

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2011年4月3日日曜日

サンシュユ

撮影:2011/03/19
場所:千葉県北総花の丘公園
撮影:2011/03/08
場所:千葉県北総花の丘公園
分類 / 学名
科: ミズキ科 Cornaceae
属: ミズキ属 Cornus
種: サンシュユ Cornus officinalis
英名: Japanese cornel / Japanese cornel dogwood / Japanese cornelian cherry
仏名: Cornouiller officinal
原産地:中国、朝鮮半島

サンシュユは、マンサクに少々遅れて、3月初旬に黄色の花をつけ始めました。投稿した今日でもまだ咲きづづけていますので、花もちが良い木ですね。

ミズキ属で最初に思い浮かぶのは、ハナミズキ(英俗名:Flowering dogwood)です。一昔前までは、確か、ハナミズキも、ヤマボウシもみな [Cornus+形容詞]で種を示していたと思うのですが、いまはミズキ科の下にミズキ属、サンシュユ属、ヤマボウシ属、ゴゼンタチバナ属の別名の4属を配置する案と、ミズキ属のCornusをそのまま残して、上記の4つのグループを亜属に分ける案とがでているようですね。この馴染み深いCornusの名称はサンシュユ(亜)属に引き継がれ、他の三兄弟は分家させられ、別名を名乗らねばならないようです。

ハナミズキはもはやCornus floridaを名乗ることは許されず、Benthamidia florida に改名され、ヤマボウシも同様に、Cornus kousa からBenthamidia kousa もしくはDendrobenthamia kousa へと改名。これはもはやついていけない。

嘆き節はこれくらいにして、サンシュユに話を戻しましょう。

海外の多くのサイトでは、サンシュユの原産地を中国、朝鮮半島、日本としています。しかし、日本語版のWikipediaには「日本には江戸時代中期に薬にする為朝鮮から渡来した。」と書かれています。

渡来についてのさらに詳しい情報として、「我が国で初めて植栽されたのは,享保年間(1716~35年),小石川の御薬園とされています。以来,花や実の風情から観賞用として日本庭園などでもよく見受けられます。」と以下の情報源に書かれています。
参考サイト:http://www.pharm.or.jp/herb/lfx-index-YM-200402.htm

この記事を読んで、「それじゃどんな薬効があるんだろう?」と思って、調べてみました。実から種を取り除いた果肉を乾燥させたものが薬で、「山茱萸(さんしゅゆ)は、補腎、強壮薬、めまい、耳鳴り、インポテンツ、遺精、頻尿、老人の夜尿症などに用います。」とありました。
参考サイト:http://www.e-yakusou.com/sou/sou229.htm

ヨーロッパには「セイヨウサンシュユ」Cornus mas が、また、北米のカリフォルニアにはCronus sessilisなる仲間がいるそうなので、姻戚関係は豊富なようです。

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今日の英仏語
以下のサイトで見かけた、英仏語による説明文です。
参考サイト:http://www.pepinieredesavettes.com/pepiniere/cornus-officinalis-grande-taille,48,theme==0,page==1?noclear

"Arbuste ou petit arbre de Chine, du Japon et de Corée, remarquable par sa floraison jaune abondante en fin d'hiver, avant les feuilles, qui dure près d'un mois et son écorce marron grisâtre qui désquame en vieillissant. Petits fruits comestibles en automne. Joli feuillage caduc, à superbe coloration automnale."

"Small tree or shrub from China, Japan and Korea, interesting for its yellow bright flowers at the end of winter, before the leaves appear. Beautiful brownish grey bark, which peels when mature. the leaves are bright green with fall colors."

低木
英語:small tree
仏語:petit arbre

灌木
英語:arbuste
仏語:shrub

樹皮
英語:bark
仏語:écorce

(樹皮が)剥がれる
英語:peel
仏語:se désquamer

秋色
英語:fall colors
仏語:coloration automnale