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2011年5月8日日曜日

オオアマナ

[2011/05/06  千葉県北総花の丘公園]
白い星のような花がありました

[2011/05/06  千葉県北総花の丘公園]
花芯が実にユニークです

【分類 / 学名】

科: ヒヤシンス科 Hyacinthaceae  (ユリ科 Liliaceae)
属: オーニソガラム属 Ornithogalum

種: オオアマナ Ornithogalum umbellatum L.
英名: Star-of-Bethlehem / Grass Lily / Nap-at-Noon / Eleven-o'clock Lady
仏名: Ornithogale en ombelle / dame d'onze heures / Étoile de Bethléem
原産地: ヨーロッパ
*(注)ユリ科は古い分類体系とのことです


【観察】
花芯がユニークなので、画像検索で簡単にみつかりました。それは「ホソバオオアマナ」でした。しかし、詳しく調べてみると、非常によく似た「オオアマナ」と「ホソバオオアマナ」の二つがあることをしりました。皮肉なことに、この二つを比べると「ホソバオオアマナ」の葉は「オオアマナ」より太いのだそうです。「オオアマナ」の葉は「ニラのような」葉ということなので、最初の写真に写っている葉の形態が「ニラのような」印象を与えるので、これを決め手として「オオアマナ」と判定しました。

「ハナニラ」という植物の花も「オオアマナ」に似ているそうですが、写真で「ハナニラ」を画像検索してみると、花芯の構造や印象が全く異なっていました。さらに、「ハナニラ」の花は全体的に、忍者の三枚刃の手裏剣を二つ重ねたような印象を受けます。「オオアマナ」にはそのような印象はありません。

「ハナニラ」にはまだ出会ったことがありませんが、その時のために、ニックネームを考えておきました。オオアマナに似た「二つ重ねの忍者手裏剣」です。


【話題】

<ベツレヘムの星>
何といっても、英語の名前がすごいです。Star-of-Bethlehem 「ベツレヘムの星」ですから。フランス語の俗名でも、英語をそのまま仏訳して、Étoile de Bethléem になっています。

東方の三博士を生まれたばかりのイエスキリストへと導いた星が「ベツレヘムの星」ですが、そのいきさつを知り、キリスト教徒にとっての「ベツレヘムの星」の重要性を知るには聖書のマタイ伝福音書を読むのが一番かと思います。

1イエスはヘロデ王(わう)の時(とき)、ユダヤのベツレヘムに生(うま)れ給(たま)ひしが、視(み)よ、東(ひがし)の博士(はかせ)たちエルサレムに來(きた)りて言(い)ふ 2『ユダヤ人(びと)の王(わう)とて生(うま)れ給(たま)へる者(もの)は、何處(いづこ)に在(いま)すか。我(われ)ら東(ひがし)にてその星(ほし)を見(み)たれば、拜(はい)せんために來(きた)れり』 ..........

視(み)よ、前(さき)に東(ひがし)にて見(み)し星(ほし)、先(さき)だちゆきて、幼兒(をさなご)の在(いま)すところの上(うへ)に止(とゞま)る。 10かれら星(ほし)を見(み)て、歡喜(よろこび)に溢(あふ)れつつ、 11家(いへ)に入(い)りて、幼兒(をさなご)のその母(はゝ)マリヤと偕(とも)に在(いま)すを見(み)、平伏(ひれふ)して拜(はい)し、かつ寳(たから)の匣(はこ)をあけて、黄金(わうごん)・乳香(にうかう)・沒藥(もつやく)など禮物(れいもつ)を獻(さゝ)げたり。

<11時の貴婦人>
もうひとつの英語、フランス語の俗名もしゃれています。「11時の貴婦人」です。その理由は、この時間帯にお目ざめになって、午後からは再び眠りについてしまうためだそうです。確認のため、午後遅く観察してみる必要がありそうです。いずれにしても、日本語の「オオアマナ」では、あまりにも素っ気ない命名で、負けてますね。

<ホソバオオアマナの葉は太い>
なんと、オオアマナの葉よりもホソバオオアマナの葉が太いとのこと。最初に命名した先人のずさんさを恨みたくなります。

<脱走した観賞用植物>
観賞用として導入され、それが脱走して野生化した帰化植物とのことです。

<オオアマナについての興味深い解説>
たまたま見つけた以下のサイトで、オオアマナについての興味深い解説を読むことができました。一読に値すると思います。
http://www.eonet.ne.jp/~ykita4020/pbible3.htm

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【英仏語の勉強】

上記のマタイ伝の日本語訳を参考に、英語、フランス語でも読んでみましょう。

1 Now after Jesus was born in Bethlehem of Judea in the days of Herod the king, behold, wise men from the East came to Jerusalem, 2 saying, “Where is He who has been born King of the Jews? For we have seen His star in the East and have come to worship Him.” .......

and behold, the star which they had seen in the East went before them, till it came and stood over where the young Child was. 10 When they saw the star, they rejoiced with exceedingly great joy. 11 And when they had come into the house, they saw the young Child with Mary His mother, and fell down and worshiped Him. And when they had opened their treasures, they presented gifts to Him: gold, frankincense, and myrrh.
参照サイト:http://www.biblegateway.com/passage/?search=Matthew+2&version=NKJV


Jésus étant né à Bethléem de Judée, aux jours du roi Hérode, voici que des mages d'Orient arrivèrent à Jérusalem,  2 disant: " Où est le roi des Juifs qui vient de naître? Car nous avons vu son étoile à l'orient et nous sommes venus l'adorer. " ......

 Et voilà que l'étoile qu'ils avaient vue à l'orient allait devant eux, jusqu'à ce que, venant au-dessus du lieu où était l'enfant, elle s'arrêta.  10 A la vue de l'étoile, ils eurent une très grande joie. 11 Ils entrèrent dans la maison, trouvèrent l'enfant avec Marie, sa mère, et, se prosternant, ils l'adorèrent; puis, ouvrant leurs trésors, ils lui offrirent des présents: de l'or, de l'encens et de la myrrhe. 
参照サイト:http://bible.catholique.org/evangile-selon-saint-matthieu/3182-chapitre-2

2011年5月6日金曜日

ウマノアシガタ

[2011/05/05  北総花の丘公園]
赤ずきんちゃんが出てきそうな雰囲気
この黄色い花が何の花か気になります
 
[2011/05/06  千葉県北総花の丘公園]
黄色い5枚の花びら
花の光沢が特徴

[2011 / 05/ 06  千葉県北総花の丘公園]
深い切れ込みがある根生葉は名前の由来になっている


【分類 / 学名】

科: キンポウゲ科 Ranunculaceae
属: キンポウゲ属 Ranunculus

種: ウマノアシガタ Ranunculus japonicus Thunb
英名: Japanese Buttercup
仏名: Renoncule du Japon ?
原産地: 日本、朝鮮半島、中国、台湾


【観察】

北総花の丘公園の陽だまりの広場でこの花が群生しています。なんだか赤ずきんちゃんが出てきそうな雰囲気です。インターネットの画像検索で探したのですが、あまりにも類似するものが多く特定できませんでした。「ケキツネノボタンに似ているような」と思ったのですが、一致するとは思えませんでした。

数日後、ふと思いついて、「ケキツネノボタン」に似ているなら同じキンポウゲ科、キンポウゲ属の可能性がある。この科や属の代表的な花を一つずつ画像で見ていけば出会えるかも」と思い、実行してみると、ウマノアシガタに行きつきました。

それでもまだ、完全に一致するかどうか確信が持てず、ウマノアシガタの識別ポイントを確認したうえで、再度観察に行き、そのポイントを確認して、やっとウマノアシガタと確信できた次第です。


【話題】

<キューティクルケアでキラキラ光沢>
確認ポイントのひとつが、この花の花びらがもつプラスチックのような光沢です。これはでんぷんの粒子が花びらの表面にクチクラ(cuticula)層、すなわち「キューティクル」を作るためだそうです。なんともオシャレな花ですね。

<名前の由来は「馬の足形」>
確認ポイントの二つ目が、名前の由来になっている葉の形でした。三枚目の写真に写っている葉にご注目ください。根生葉(こんじょうよう)と呼ばれるこの葉の形が馬の蹄(ひづめ)の形をしているから、「馬の足形」→「ウマノアシガタ」になったそうです。どう、ひいき目に見ても馬の蹄には見えませんが... それに、このオシャレなキラキラ花には似合わない、ひどく無粋な命名ですね。それで個人的には「キラキラキンポウゲ」「キンキラキンポウゲ」とニックネームをつけました。

<八重になればキンポウゲ>
キンポウゲとは八重のウマノアシガタのことだそうです。(実はキンポウゲはまだ知らない花です)

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【英仏語の勉強】

フランス語版Wikipedia の "Renoncule" に書かれている以下の文をチェックします。
参考URL:http://fr.wikipedia.org/wiki/Renoncule

Les renoncules sont un genre de plantes herbacées, annuelles ou vivaces, de la famille des Renonculacées, comportant environ 400 espèces. Elles ont un port très différent et sont le plus souvent des végétaux herbacés vivaces espèces. Aux latitudes tropicales ce sont plutôt des plantes d'altitude.

大雑把な訳
「キンポウゲ属とはキンポウゲ科の一年生または多年生の草本植物の一属で、400ほどの種がある。種の形態は変化に富み、多くは多年生の草本植物種である。熱帯地方では高地帯の植物であることが多い。」

キンポウゲ属(の植物)
英語:ranunculus
仏語:renoncules

草本植物
英語:herbaceous plant / herb
仏語:plantes herbacées

一年生植物
英語:annual plant(s) / annual(s)
仏語:plante(s) annuelle(s)

二年生植物
英語:biennial plant(s) / biennial(s) *スペルに注意 biannual(年2回の)ではない!
仏語:plante(s) bisannuelle(s)  *bisannuel(le) という単語はしっかり覚えたい


多年生植物
英語:perennial plant(s) / perennial(s)
仏語:plante(s) vivace(s)

(植物の)形態
英語:port
仏語:form and structure / morph(ology) / appearance

高山植物
英語:alpine plants
仏語:plantes alpines

亜高山植物
英語:subalpine plants
仏語:plantes alpestres / plantes subalpines

山地帯の植物
英語:montane plants
仏語:plantes montagnardes / plantes à l'étage montagnard

丘陵帯の植物
英語:foothill(s) plants / plants in the foothills
仏語:plantes à l'étage collinéen / plantes des collines

イモカタバミ

[2011/05/06  千葉県北総花の丘公園]
花びらが5枚で、葉はカタバミ特有の3つのハート

[2011/05/06  千葉県北総花の丘公園]
中心は紫色で葯は黄色



【分類 / 学名】

科: カタバミ科 Oxialidaceae
属: カタバミ属 Oxalis
種: イモカタバミ Oxalis articulata
英名: Pink sorrel / Pink oxalis
仏名: Oxalis rose
原産地: 南アメリカ


【観察】

道端を見ながら歩いていると、カタバミ特有のハートの三出複葉が見られたので、黄色いカタバミが見られるはずと期待しました。ところが、なんと、紫色の花が咲いていました。でも、この花、よく見ると花びらが5枚で、カタバミによく似ています。

家に帰って、インターネットで「紫 カタバミ」と画像検索すると、一発で出てきました。「ムラサキカタバミ」の名前です。これで決まりと思ったのですが、甘すぎました。よく見るとムラサキカタバミは花の中心が明るい色で、葯が白色です。

今度は、「カタバミ属」をインターネットサイトで見つけて、何種類かのカタバミの写真をクリックしてみるとやっと「イモカタバミ」が見つかりました。この写真と同じで、中心部が濃い紫色で、葯は黄色です。こんどこそ同定できました。

カタバミを覚えただけでも、初心者植物愛好家としては十分満足だったのですが、覚えたばかりのカタバミの知識をベースに、知識をもう一段深めて、イモカタバミを見つけ、イモカタバミとムラサキカタバミの識別方法まで覚えることができました。少なくともカタバミに関しては、もはや初心者植物観察者ではなくなったかなと、実に良い気分です。


【話題】

<江戸時代からの帰化植物>
江戸時代末期に観賞用として導入されたものが帰化したとのことです。南アメリカ原産のイモカタバミは、北アメリカ、オーストラリア、熱帯アジアにも帰化しているとのことです。

<無性生殖>
種をつけないので、鱗茎で増殖するそうです。

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2011年5月5日木曜日

アマドコロ

[2011/05/05  千葉県北総花の丘公園]
スズランのような花がありました

[2011/05/05  千葉県北総花の丘公園]
袋状の花の先端は緑色のフリルになってます


【分類 / 学名】

科: ユリ科 Liliaceae
属: アマドコロ属 Polygonatum

種: アマドコロ Polygonatum odoratum (Miller) Druce var. pluriflorum (Miq.) Ohwi
英名: Angular Solomon's seal / Scented Solomon's seal
仏名: Sceau de Salomon odorant

原産地: 日本、朝鮮半島、中国
      (注)Polygonatum odoratum は中国原産ですが、多くのvar.があるようです。


【観察】

北総花の丘公園を散歩しているときに「陽だまりの広場」で見かけました。自生しているのではなく、あたかも自生しているかのように植栽されているのでしょうね。そもそも、管理の行き届いた公園内で自生している植物などほとんどないはずですから。

小さくて細長い鈴状の花が花茎(かけい)の一か所から二花ずつぶら下がっています。この鈴状の花の先は黄緑色を帯びたフリル状です。花柄(かへい)は赤褐色です。

類似種の「ナルコユリ」との識別方法は、以下の通りだそうです。
アマドコロ: 茎は角ばり、数本の稜がある。 花は一か所から1~2個。
ナルコユリ: 茎には稜線がなく円柱状です。 花は一か所から3~8個。



【話題】

<名前の由来>
アマドコロの地下茎はヤマイモ科の野老(ところ)に似ており、苦みのある野老(ところ)に対して、アマドコロのそれは甘いため、甘い野老(ところ)という意味で、甘野老(アマドコロ)になったとのことです。

<英仏の俗名>
どちらも「ソロモン王の芳しき印璽(いんじ)」という意味になります。ずいぶんと仰々しい名前ですね。

<山菜>
茎や根茎には甘味があり、山菜として食用にされるとのことです。レシピの一例としては、芽は生のままきざみ、地下茎は皮をむいて薄く切り、スライスしたタマネギとともに薄めの衣でかき揚げにするもので、サクサクとして歯ごたえと甘みのある山菜料理になるとのことです。

<香り>
学名のodoratum 、仏名のodorant 、英名の scented はどれも「芳香のある」という意味です。次回見かけたときは香りを確認してみなくては。

<生薬>
根茎を乾燥させたものは玉竹(ぎょくちく)または萎蕤(いずい)と呼ばれる生薬で、その効果は滋養強壮とのことです。アマドコロ茶、アマドコロ酒にして摂取するそうです。

アマドコロの近似種であるナルコユリの根茎は黄精(おうせい)と呼ばれ、江戸時代の俳人の小林一茶も愛用したとのことです。そのおかげかどうかは分かりませんが、52歳の時に28歳の妻を娶り五人の子供を授かったと語られています。

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【英仏語の勉強】

漢方(医学)
英語: traditional Chinese medicine
仏語: médecine traditionnelle chinoise

2011年4月28日木曜日

ウワミズザクラ

[2011/04/27  千葉県北総花の丘公園]
真っ白な花をつけた樹木が目を引きます

[2011/04/07  千葉県北総花の丘公園]
ふわふわした尻尾のような花です

[2011/04/07  千葉県北総花の丘公園]
横向きの円柱状の総状花序が印象的です

[2011/04/07  千葉県北総花の丘公園]
総状花序の接写。風が強かったので手で押さえて撮影

【分類 / 学名】

科: バラ科 Rosaceae
属: サクラ属 Prunus / ウワミズザクラ属 Padus
種: ウワミズザクラ Prunus Grayana  /  Padus Grayana
英名: Japanese bird cherry / Gray's bird cherry
仏名:  見当たりません (英名を仏訳すれば... Cerisier des oiseax du Japon?)
原産地: 日本、中国


【観察】

この一週間ほど目につくようになっていました。写真に収めて、いつものようにインターネットで画像検索しました。決め手になる検索ワードがうまく頭に浮かばず苦労しましたが、何種類かを試しているうちに見つかった次第です。

数十メートル離れていても、樹木一面を飾る総状花序はいやでも目に入ってきます。写真でも分かるように、ほとんどの花序が上向きでも、下向きでもなく、ほぼ横向きであるところが印象的です。花序は、昔の割りばしを芯にした「アイスキャンディー」を思わせるほどの、円柱に近い形を意識させます。


【話題】

○ サクラの仲間とは! でも、花序の中に見える花一つ一つはサクラの花に似ています。

○ 花序の形を「ブラシ状」と表現している説明が多くあります。長いオシベがブラシの毛のように見えるためでしょうか。

○ この長い雄しべ、一つの花に30本前後あるそうですが、ど派手に長い「つけまつ毛」を連想してしまいます。そこで、個人的には「ドハデ付けまつ毛ザクラ」として記憶することにしました。連想の流れは、「付けまつ毛で上目使い」→「ウワメヅカイ(ザクラ)」→「ウワミズ(ザクラ)」

○ イヌザクラに似ているので注意! まだイヌザクラを識別したことはありませんが、違いは以下の通りだそうです。これを覚えておけば、初めて見ても確実に識別できそうです。

ウワミズザクラ:枝の先端に花序がつく。花序をつけた枝には葉がある。
イヌザクラ:枝から花序の枝が別途生える。花序の枝には葉がない。開花はウワミズザクラより一足遅い。

○ 属名でPrunus と Padus 争いがあるようです。アマチュア植物愛好家には厄介なことです。

○ 食用になるんですね。実がなったら味見してみなくては。

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【今日の英仏語】
Yahoo! France の質問コーナーから拾いました。
質問が、Comment savoir qu'un sol est acide ou alcalin? (土壌が酸性かアルカリ性かはどうやって知ることができますか?)
参考URL: http://fr.answers.yahoo.com/question/index?qid=20070416082215AAqejED

その中の回答の一つが以下のものでした。
"Mon experience me fait preferer l'observation de la vegetation spontanee (ce qu'on appelle des mauvaises herbes) :
Sur un sol calcaire tu trouveras des coquelicots, de la moutarde, des bleuets
Sur un sol plus argileux apparaissent du pissenlit et du liseron
Sur un sol acide se developpent plus facilement des achillees, la carotte sauvage, la bruyere."
「(大雑把な訳)そこに生える雑草で見わけられます。石灰質土壌なら...が見られ、粘土土壌なら...が見られ、酸性土壌なら...が見られるでしょう」

この回答者は「雑草 mauvaises herbes」とは言わずに「自然植生 la vegetation spontanée」 と表現しています。植物愛好家の証拠ですね。

上記の回答から、フランス人によく知られている=フランスでよく見られる「雑草/自然植生」が読みとれます。

雑草
英語:weeds
仏語:mauvaises herbes

自然植生
英語:spontaneous vegetation
仏語:la vegetation spontanée

ヒナゲシ
学名:Papaver rhoeas
英語:corn poppy / corn rose / field poppy / Flanders poppy / red poppy / red weed
仏語:coquelicot

ノハラガラシ
学名:Sinapis arvensis
英語:wild mustard / charlock
仏語:moutarde des champs

ヤグルマギク
学名:Centaurea cyanus
英語:Cornflower / Bachelor's button / Bluebottle / Boutonniere flower / Hurtsickle / Cyani flower
仏語:bleuet des champs

タンポポ
学名:taraxacum 属
英語:dandelion
仏語:pissenlit (「おねしょ」の意味もある)/ dent-de-lions

セイヨウヒルガオ
学名:Convolvulus arvensis
英語:field bindweed
仏語:liseron des champs


ノコギリソウ(属)
学名:Achillea (属)
英語:yarrow
仏語:achillée

野生ニンジン
学名:Daucus carota(栽培品種も野生品種も同じ種に属す)
英語:wild carrot
仏語:carotte sauvage


カルーナ(属)/エリカ(属)
学名:Calluna(属)/ Erica(属)
英語:common heath / heath(ern)
仏語:bruyère

フランス語の雑草の俗名は含まれる範囲があいまいのものが多く、まとめるのに一苦労しました。

2011年4月18日月曜日

オオイヌノフグリ

[2011/04/08 千葉県北総花の丘公園]


【分類 / 学名】

科: ゴマノハグサ科 Plantaginaceae / Scrophulariaceae
属: クワガタソウ属 Veronica
種: オオイヌノフグリ Veronica persica
英名: Persian speedwell / large field speedwell / bird's-eye / winter speedwell
仏名:  véronique de Perse / véronique commune
原産地: 南西アジア(と考えられている)

【観察】

道端、あぜ道、野原などに普通に見られる植物で、春の草花の代表のようです。植物観察が好きな人にとっては基本のキなのでしょうが、この植物の名を覚えたのは今年になってからです。上の写真の左上にヒメオドリコソウが写っているので、大きさがどれくらいか分かりやすいと思います。


【話題】
○ ヒメオドリコソウとともによく知られる帰化植物です。

○ 学名にも、英仏の俗名にも「ペルシャ」を意味する単語が使われています。原産地が南西アジアとなっていることとも符合します。

○ ヨーロッパにとっても北アメリカにとっても、日本と同じく帰化植物です。

○ 雑草: フランス語のWikipediaでは、"C'est une mauvaise herbe à petites fleurs bleues poussant abondamment dans les jardins." 「庭にどっさり生える小さな青色の花をつける雑草です。」と、もろ雑草扱いで表記されています。植物を客観的に説明すべきWikipediaでこのように雑草と決めつけているところがとてもフランス的なように思えます。<br>
参考サイト:http://fr.wikipedia.org/wiki/V%C3%A9ronique_de_Perse

英語のWikipediaでは表現が客観的で、"Although many species in the genera are used in gardens (V.  exalta, V. incana, V. gentianoides, V. longifollia, V. perfoliata, and V. spicata, for example), this species is generally seen as a weed and has no known horticultural uses." 「(前半の訳省略)、この種は一般的に雑草とみなされ、園芸的な利用は知られていない。」と表記されています。<br>
参考サイト:http://en.wikipedia.org/wiki/Veronica_persica

表現はどうあれ、庭いじりの好きな人には厄介な雑草と見られていることが分かります。日本の庭ではドクダミなどが雑草扱いされるのと似ているような気がします。

○ 類似種: タチイヌノフグリ、イヌノフグリなどがあるそうです。タチイヌノフグリは花の直径が5mmとオオイヌノフグリの直径1cmに比べて半分ほどである点、イヌノフグリは花の色がピンクっぽい点で識別できるとのことです。いつか出会いたいものです。

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【今日の英仏語】

雑草
英語:weed
仏語:mauvaise herbe

園芸
英語: horticulture
仏語: horticulture

2011年4月9日土曜日

アカシデ

[2010/04/08 千葉県北総花の丘公園]
春なのに赤い色の木が

[2011/04/05 千葉県北総花の丘公園]
赤色の原因は枝から垂れ下がる雄花序

[2011/04/08 千葉県北総花の丘公園]
幹は樹皮が滑らかで、暗灰白色、縦筋がある

[2011/04/08 千葉県北総花の丘公園]
枝の色と模様、枝先からでる雌花序これで、アカシデと同定

【分類 / 学名】

科: カバノキ科 Betulaceae
属: クマシデ属 Carpinus
種: アカシデ Carpinus laxiflora
英名: [Japanese] loose-flowered Hornbeam / Oriental hornbeam /Japanese hornbeam / Aka-Shide
仏名:  Charme japonais / Charme du Japon
原産地: 中国、朝鮮、日本


【観察】

この季節、赤い色の雄花序が遠くからでも目立ちます。赤色の雄花序が垂れ下がっているからといって、簡単にアカシデと同定してよいものやら。植物観察の初心者としては迷います。もう少し、証拠を集めてみなくては。

多くの解説にあるように、「雌花は本年枝の先につく」ことと、植物観察の先輩諸氏のサイトに掲載されている雌花の写真をキメ手にして、アカシデと同定しました。

アカシデの雄花序がすべて赤いのかと思ってはいけないようです。北総花の丘公園で「アカシデ」と表示されている木に垂れ下がっている雄花序は黄緑色で、イヌシデのそれと識別できませんでした。出始めは赤くても、まもなくその色が消えるものもあるようです。上記の写真で紹介したアカシデはたぶん、すでに2週間ほど赤いままです。


【話題】

フランス語の場合、「魅力」という意味のcharme と同じつづりの単語なんですね。すると、「日本のクマシデ」=「日本の魅力」になります。英仏語サイトでは「盆栽」の木として紹介されているものが多くありました。盆栽の名前に"Charme du Japon"と書かれて展示されている様子を想像すると、楽しいですね。日本人の私にとっても、春を楽しませてくれる魅力的な木です。

クマシデ属は30~40種があるそうですが、そのほとんどは東アジアに自生し、欧州には2種、北米には1種があるそうです。すると、欧米の植物好きにはHornbeam, Charme でピンとくると思います。
参考サイト:http://en.wikipedia.org/wiki/Hornbeam
       http://fr.wikipedia.org/wiki/Charme

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【今日の英仏語】

シデ(クマシデ属の木の総称)
英語:Hornbeam
仏語:Charme

互生の(葉の付き方「=葉序」を示す用語)
英語:alternate
仏語:alterne

尾状花序(びじょうかじょ: 毛虫?が垂れ下がっているような形の花序)
英語:catkin / ament
仏語:chaton

雄花
英語:male flowers
仏語:fleurs mâles

雌花
英語:female flowers
仏語:fleurs femelles

雌雄[異花]同株の(一本の木に雄花、雌花があるが、別々に離れている)
英語:monoecious
仏語:monoïque